自動化
2026年2月28日
郷将輝
n8nのIF/Switch/Mergeノードの使い方と実践パターンを徹底解説。条件分岐をマスターしましょう。
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自動化ワークフローを構築していると、必ずと言っていいほど「もし〇〇だったらAの処理、△△だったらBの処理をしたい」という場面に遭遇します。例えば、「問い合わせの種類が『製品に関する質問』なら営業担当へ、『不具合報告』ならサポート担当へ通知を振り分ける」といったケースです。
このような「条件に応じた処理の分岐」は、ワークフローに知能を与え、より柔軟で実用的なものにするための根幹的な機能です。n8nでは、この条件分岐を驚くほど直感的に、そして強力に実現するための3つのコアノードが用意されています。
この記事では、これら3つのノードの基本的な使い方から、それらを組み合わせた実践的なパターンまでを徹底的に解説します。これらのノードをマスターすれば、あなたのワークフローは単なる一本道を突き進むだけの処理から、状況に応じて最適なルートを選択できる、洗練された自動化システムへと進化するでしょう。
IFノードは、設定した1つの条件が「真(True)」か「偽(False)」かを判定し、処理の流れを2つに分岐させます。プログラミングにおけるif...else構文に相当します。
{{ $json.body.status }})で指定します。Equal(等しい)、Not Equal(等しくない)、Contains(含む)、Larger Than(より大きい)など、多彩な比較が可能です。IFノードからは「true」と「false」という2つの出力パスが伸び、それぞれに後続のノードを接続することで、条件に応じた処理を実行できます。
{{ $("Gmail Trigger").item.json.subject }} (Gmailトリガーで受信したメールの件名)Contains緊急この設定により、件名に「緊急」という文字列が含まれているメールを受信した場合のみ、「true」のパス(例:電話で担当者に通知)に進み、それ以外のメールは「false」のパス(例:通常通りチャットで通知)に進む、といったワークフローが構築できます。
IFノードを複数つなげれば、3つ以上の分岐も可能ですが、ワークフローが複雑になりがちです。そこで登場するのがSwitchノードです。Switchノードは、1つの入力データに対して複数の条件を順番にチェックし、最初に一致した条件のパスに処理を進めます。プログラミングのswitch文やif...elif...else構文に似ています。
{{ $json.body.category }})。{{ $("Webhook").item.json.body.category }} (フォームから送信されたカテゴリ)Equal / 料金プラン → Slackの営業チャンネルに通知Equal / 技術的な質問 → Slackのサポートチャンネルに通知Equal / その他 → Slackの汎用チャンネルに通知このように、Switchノードを使えば、複数のIFノードを使うよりもはるかにスッキリと、見通しの良い多分岐ワークフローを構築できます。
IFノードやSwitchノードで分岐した処理は、それぞれのパスで完結させることもできますが、多くの場合、最終的に共通の処理(例:完了ログをスプレッドシートに記録する)を行いたいことがあります。その際に、バラバラになった処理の流れを再び一つに合流させるのがMergeノードの役割です。
上記のSwitchノードによる担当者振り分けの後、各Slack通知ノードからMergeノードに接続します。そして、Mergeノードの後に「Google Sheets」ノードを接続し、「問い合わせ内容と、どのチャンネルに通知したか」を一つのスプレッドシートに記録します。これにより、分岐した処理の結果を一元管理できます。
条件分岐は、自動化に「知性」を吹き込むための核心的な技術です。
これらの3つのノードを自在に組み合わせることで、あなたのn8nワークフローは、あらゆる状況を想定した、堅牢でインテリジェントなシステムへと進化します。ぜひ、あなたのワークフローにも「考える力」を組み込んでみてください。