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エンジニアリング

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2026年3月2日

郷将輝

n8nセキュリティ速報(2026年2月):7件の重大な脆弱性と今すぐ実施すべき対策

2026年2月に公開されたn8nの重大な脆弱性7件(Critical 5件、High 2件)の詳細と、セルフホスト環境で今すぐ実施すべきアップデート対策を解説します。

#n8n

#automation

n8nセキュリティ速報(2026年2月):7件の重大な脆弱性と今すぐ実施すべき対策

n8nセキュリティ速報(2026年2月):7件の重大な脆弱性と今すぐ実施すべき対策

はじめに

ワークフロー自動化プラットフォームとして世界中の開発者や企業に利用されているn8nは、2026年2月25日に複数の重大な脆弱性に関するセキュリティ速報を公開しました。これらの脆弱性には、リモートで任意のコードが実行可能となる(RCE)など、極めて深刻な影響を及ぼすものが含まれています。セルフホスト環境でn8nを運用しているユーザーは、直ちに影響を確認し、対策を講じる必要があります。

本記事では、今回公開された各脆弱性の概要、想定されるリスク、そしてユーザーが取るべき具体的な対策について、初心者にも分かりやすく詳細に解説します。

発表された脆弱性の概要

記事内イメージ

今回n8nから発表された脆弱性は、深刻度が「Critical (緊急)」5件、「High (重要)」2件の合計7件です。特にCriticalに分類される脆弱性は、攻撃者にシステムの完全な乗っ取りを許す可能性があり、最優先での対応が求められます。

以下に、今回修正された脆弱性の一覧を示します。

CVE番号 深刻度 概要 影響
CVE-2026-27577 Critical Expression Sandbox Escape リモートコード実行(RCE)
CVE-2026-27497 Critical Merge NodeにおけるRCE リモートコード実行(RCE)
CVE-2026-27495 Critical JavaScript Task RunnerのSandbox Escape リモートコード実行(RCE)
CVE-2026-27498 Critical File WriteとGit操作による任意コマンド実行 任意コマンド実行
CVE-2026-27494 Critical Python Code NodeのSandbox Escape リモートコード実行(RCE)
CVE-2026-27493 High Form Nodeにおける非認証でのExpression評価 情報漏洩、RCEの可能性
CVE-2026-27578 High 各種NodeにおけるStored XSS クロスサイトスクリプティング

特に危険度の高いCritical脆弱性

今回のアップデートでは、5件の「Critical」な脆弱性が修正されました。これらは、n8nが動作しているサーバー上で攻撃者が自由にコマンドを実行できてしまうリモートコード実行(RCE)の脆弱性が中心です。

例えば、「CVE-2026-27577 (Expression Sandbox Escape)」は、n8nのExpression言語の処理におけるサンドボックス(安全な実行環境)を回避し、サーバーの基盤となるOS上で不正な操作を可能にするものです。また、「CVE-2026-27497 (Merge Node RCE)」は、特定のデータマージ処理を行うノードの不備を突くことで、同様にRCEに繋がる可能性がありました。

これらの脆弱性が悪用された場合、ワークフローの破壊や改ざん、サーバー内に保存されている機密情報(APIキー、顧客データなど)の窃取、さらには他のシステムへの攻撃の踏み台にされるなど、計り知れない被害に繋がる恐れがあります。

対策:今すぐn8nをアップデートしてください

これらの脆弱性からシステムを保護するための唯一の対策は、n8nを修正済みのバージョンにアップデートすることです。

n8n Cloudを利用している場合、n8nチームによって既に対応が完了しているため、ユーザー側での作業は不要です。

セルフホスト環境でn8nを運用しているユーザーは、利用中のバージョンを確認し、以下の通り速やかにアップデートを実施してください。

  • 1.x系 を利用中の場合:
    • 対象: 1.123.22 未満のバージョン
    • 修正済みバージョン: 1.123.22 以降
  • Stable (2.x系) を利用中の場合:
    • 対象: 2.0.0 以上 2.9.3 未満のバージョン
    • 修正済みバージョン: 2.9.3 以降
  • Beta (2.10.x系) を利用中の場合:
    • 対象: 2.10.0 以上 2.10.1 未満のバージョン
    • 修正済みバージョン: 2.10.1 以降

アップデート手順の詳細は、お使いの環境(Docker, npmなど)によって異なります。公式のアップデートガイドを参照し、適切な手順で実施してください。

まとめ

記事内イメージ

今回は、2026年2月に公開されたn8nの複数の重大な脆弱性について解説しました。特にセルフホスト環境のユーザーにとっては、システムのセキュリティを根幹から揺るがしかねない深刻な内容です。

オープンソースソフトウェアは透明性が高く、迅速にコミュニティによる修正が期待できる一方で、利用者自身がセキュリティ情報を常に把握し、迅速に対応する責任も伴います。今回のn8nの対応は迅速かつ透明性の高いものであり、改めて開発チームの信頼性の高さを示すものと言えるでしょう。

安全なワークフロー自動化環境を維持するためにも、本記事を参考に、直ちにn8nインスタンスのバージョン確認とアップデートを行ってください。


参照情報

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