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2026年2月28日

郷将輝

n8nで定期レポートを自動生成|データ収集からメール送信まで完全自動化

n8nで定期的にデータを取得し、整形してレポートをメール送信するワークフローの作り方を解説します。

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n8nで定期レポートを自動生成|データ収集からメール送信まで完全自動化

導入

毎週月曜の朝、あなたは憂鬱な気分でPCを開きます。

「また、あのレポート作成作業か…」

Google Analyticsにログインして先週のPV数をコピーし、広告管理画面から費用とコンバージョン数を抜き出し、それらをExcelに貼り付けてグラフを作成。最後に、整形したレポートをメールに添付して関係者に送信する…。

一つひとつは単純な作業でも、毎週、毎月繰り返されるこの定型業務に、一体どれだけの時間を費やしているでしょうか。その時間は、もっと価値のある分析や戦略立案に使えるはずです。

もし、この一連のレポート作成プロセスを完全に自動化できるとしたら?

この記事では、ノーコード自動化ツール「n8n」を使い、「複数のデータソースから情報を収集 → レポートを整形 → 定期的にメールで自動送信する」という、多くのビジネスパーソンを悩ませるタスクを解決するワークフローの構築方法を、ステップバイステップで解説します。この記事を読めば、あなたはもう二度と退屈なレポート作成に時間を奪われることはありません。

自動レポート生成ワークフローの全体像

今回作成するワークフローは、以下の流れで進みます。

  1. トリガー (Schedule): 毎週月曜の朝9時など、決まった時間にワークフローを起動します。
  2. データ収集 (Google Analytics, etc.): 必要なデータを各サービスからAPI経由で取得します。
  3. データ集計・整形 (Code): 取得した複数のデータを集計し、レポート形式にまとめます。
  4. レポート送信 (Email/Slack): 整形したレポートを関係者に送信します。

このように、n8nがあなたに代わって各システムにアクセスし、情報をまとめてくれるのです。

実践!Webサイトの週次パフォーマンスレポート作成

それでは、具体的な例として「Google Analyticsから先週のセッション数とPV数を取得し、簡単なサマリーを付けてメールで報告する」ワークフローを作成してみましょう。

STEP1: Credential(認証情報)の準備

  • Google API: n8nからGoogle Analyticsのデータを取得するために、GoogleのCredentialを設定しておく必要があります。OAuth2を使った認証設定を済ませておきましょう。
  • Email (SMTP): n8nからメールを送信するために、お使いのメールサーバーのSMTP情報をCredentialに設定しておきます。Gmailアカウントを使うのが簡単でおすすめです。

STEP2: ワークフローの構築

  1. トリガー設定 (Schedule): ワークフローの最初に「Schedule」ノードを置き、「Mode」を「Every Week」、「Weekday」を「Monday」、「Hour」を9に設定します。これで「毎週月曜の朝9時」に起動します。

  2. 期間の指定 (Date & Time): レポート対象の期間(先週)を動的に指定するため、「Date & Time」ノードを使います。このノードで、先週の開始日({{ new Date(new Date().setDate(new Date().getDate() - 7 - new Date().getDay() + 1)).toISOString() }})と終了日({{ new Date(new Date().setDate(new Date().getDate() - new Date().getDay())).toISOString() }})を生成しておくと、後続のノードで参照できて便利です。

  3. データ収集 (Google Analytics): 「Google Analytics (Universal Analytics)」または「Google Analytics 4 (Data API)」ノードを追加します。Credentialを選択し、対象のプロパティIDを設定します。

    • 「Metrics」に「ga:sessions,ga:pageviews」(セッション数とPV数)を指定します。
    • 「Start Date」と「End Date」に、先ほどのDate & Timeノードで生成した開始日と終了日の値をExpressionで設定します。
  4. レポート本文の作成 (Set): 取得したデータを、メールで送るための文章に整形します。「Set」ノードを追加し、reportBodyという名前でString(文字列)の値を作成します。Expressionエディタを使い、以下のように記述します。

    週次パフォーマンスレポート({{ $("Date & Time").item.json.startDate.slice(0,10) }}〜{{ $("Date & Time").item.json.endDate.slice(0,10) }})
    
    いつもお疲れ様です。
    先週のサイトパフォーマンスをご報告します。
    
    ・セッション数: {{ $("Google Analytics").item.json.totalsForAllResults["ga:sessions"] }}
    ・ページビュー数: {{ $("Google Analytics").item.json.totalsForAllResults["ga:pageviews"] }}
    
    引き続きよろしくお願いいたします。
    
  5. メール送信 (Send Email): 最後に「Send Email」ノードを追加します。SMTPのCredentialを選択し、宛先(To)、送信元(From)、件名(Subject)を設定します。

    • 「Body」に、先ほどのSetノードで作成したレポート本文 {{ $json.reportBody }} を設定します。

STEP3: ワークフローの有効化

「Test workflow」でテストメールが正しく送信されることを確認したら、ワークフローを「Active」にします。これで、毎週月曜の朝、あなたの代わりにn8nがレポートを作成し、関係者に自動で報告してくれるようになりました。

さらに高度なレポート自動化Tips

  • 複数のデータソースを扱う: Google広告、Facebook広告など、他のデータソースのノードを追加で接続し、Setノードでそれらの情報を一つのレポートにまとめることで、統合的なレポートを作成できます。
  • グラフの生成: n8n-nodes-chartjsのようなコミュニティノードを導入すれば、収集したデータから動的にグラフ画像を生成し、レポートに添付することも可能です。
  • HTMLメールの活用: Send Emailノードの「HTML」オプションを使えば、表(<table>)や文字色を使った、より見やすいデザインのレポートを送信できます。

まとめ

定期的なレポート作成は、自動化の効果を最も実感しやすい業務の一つです。

  • 要点1: Scheduleトリガーと各種サービスノードを組み合わせることで、レポート作成の全プロセスを自動化できる。
  • 要点2: Date & Timeノードを使い、レポート対象期間を動的に生成するのが、継続的な運用には不可欠。
  • 要点3: Setノードでレポートのテンプレートを作っておけば、誰でも分かりやすい形式で報告できる。

もう、退屈なコピペ作業に貴重な時間を費やすのはやめましょう。n8nに定型業務を任せ、あなたはデータからインサイトを読み解き、次の一手を考えるという、人間にしかできない付加価値の高い仕事に集中してください。

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